考えて生きるということ

20代のサラリーマンが人生に悩んでいます

「過程を評価する」という日本式

「過程を評価する」ことを辞めないと次に進めない

日本と欧米の英語の学ばせ方に違いがあると、KUMON(公文式)のCMでやっていて話題になったのは随分と昔ですね。

 

【問題例】

日本:1+9=?

欧米:?+?=10

 

この2つの評価のポイントは違っていて、日本式では1つの問に対して、1つの正解を間違えずに出せたかが評価になります。

一方で、欧米は10という答えを出すにあたり、いくつの回答例を導き出せたのかが評価になりますし、場合によっては0+10という回答をしても正解になるわけです。

また、例え1つぐらい回答例が間違えていても、減点にはなりません。

日本の計算方式というのは、「提示された方法論から導き出される結果を求めよ」ということであり、欧米式の計算というのは「目的の結果が得られる方法論を求めよ」という違いがあります。

日本の評価方法はそもそも、欧米とは異なり、減点方式なんです。

 

日本の場合、大学の一部の教育を除けば、殆どの教育が「提示された方法論から導き出される結果を求めよ」という方式です。

また、その方法で学んだ人が入る会社でも「上司から提示された方法論(やり方)から導き出される結果を求めよ(具体化せよ)」となります。

何かの会議の際に「こっちのほうが性能アップという観点からは良いですよね」とか、「これ自体やめちゃったほうがコスト的に有利ですよね」なんていうことは求められない場合がほとんどです。

だって、課長とか部長クラスの会議で「なんとなく」でやることが決まってしまった内容に対して一般の会社員が「NO!」なんて言ったら偉いことになりますから。

 

それは、日本の企業がいつまでも過程を評価して、結論に対する最適解や最短手法を評価しないことを意味します。

というより、やるべきことが細分化されすぎた大企業では「それ、今ここであなたが1やれば10秒で終わるでしょう」と言うようなことも、責任問題の関係で「担当者に確認しますので、少々お待ちください」で1日かかったりするわけです。

大きな企業に務めたことがある人ほど、わかることがあるのではないでしょうか。

Tafelbild Mengenlehre 2/4

 

仕事が早いのに評価されない人

学生の頃、妙に手際の良い人っていませんでしたか?

凄く頭の良い訳じゃないのに試験はクリアして、沢山遊んでいながら単位は落とさないような人。

一方で、凄く勉強を頑張っているのにいつもその人達と同じような人もいたと思います。

どちらのほうが優秀かと聞かれれば、間違いなく前者のはずなのに、日本の評価システムでは過程を評価するようになっているから、努力をしているように見える後者の方が評価は良くなりがちです。

おかしいですよね、本来はかけるコスト(時間)が低いにも関わらず、成績は変わらない前者の方が評価が上がるはずなのに。

 

日本でも同じような「過程評価」の制度があります。

それは「残業」です。

本来は、仕事が滞りなく終わっているのであれば、残業はしないほうが評価が上がるはずなのに、残業をしている方が年収は良くなるし、評価も上がるんです。

これは「仕事」という内容が画一的でないために、適切に評価を下すのが難しいからサラリーマンの評価基準である「時間」に対してしか評価が及ばないことにあります。

また、この残業システムは会社が「やれ」と言ったらいつでもプライベートを捧げて仕事をしてくれる人を探すための人選システムでもあるわけです。

 

一方で、「やれ」と言われたことに対して、完膚無きまでの試料を集めて「以上の結果のため、やりません」と言う人は会社からは嫌われるわけです。

仕事というのは「やるべき理由」を探すことのほうが簡単だから、「やらない理由(辞められる理由)を理論的に探せる人」の方が優秀なはずなんですけどね。

 

それもこれも「提示された方法論から導き出される結果を求めよ」という日本の教育制度と「過程を評価する」という評価システムからくるものです。

飛躍し過ぎかと思いますが、学校教育における評価を変えるだけで、その国の働き方自体が変わるという調査結果は論文を調べれば枚挙にいとまがありません。

 

外資系企業などでは真逆の評価ですし、今の日本企業は「根性があって上司の方法論に逆らわない体育会系な人」を求めているのはこのシステムに馴染む人を探しているからだと思われます。

(大体の場合、有名大学の体育会所属の人がこのクラスタリングにあると思います。)

そして、就職活動時にこれらを対外的にやんわりと言う言葉が「コミュニケーション能力」という言葉です。

あまり考えすぎて「それって必要ないですよね、なんでそんなことやってるんですか?」という人は、年功序列制度の中で生きている大企業の中では活躍しづらいんです。

一方で学生時代にリーダーや自主的な活動を続けてきて「能動的に自分の行動を取捨選択してきた人」と言うのは馴染めないので早々に辞めて会社などをおこします。

Can hierarchy and sharing co-exist? (high res)

 

まずは明日から残業を辞めようという話

労働者が目指さなければいけないのは、働く時間を短くして豊かな生活を手に入れるということのはず。

ならば、まずは残業をやめるところからスタートしましょう。

残業を辞めて、雇用契約の最低限の時間で働いて、それでも評価が低いままなら明日が今日より豊かになる可能性は低いでしょう。

だって、本来は「今日より明日の方が1分でも短く働けたのに、お給料は変わらなかったor増えた」というのが豊かさの基準であるはずですから。